たとえそこに石碑しかなくても

京都周辺で訪れた史跡を記録がてら綴ります。たとえそこに石碑しかなくても、往時に思いを馳せます。

お正月スペシャル(前編)

明けましておめでとうございます。(遅ればせながら)

お正月にいくつか回ったところについて書こうと思います。

 

まず、晴明神社

実は、京都で年明けを迎えるのが初めてだったので、初詣でどこに行こうかとわくわくしながら考えて、前々から行きたかった晴明神社に行くことにしました。

安倍晴明公と言えば、陰陽師として有名ですが、陰陽道天文学と深い関わりがあるもの。私も天文学愛好家の端くれなので、天文の道を深められますようにとお参りに行くことにしました。

 

晴明神社は、堀川今出川の交差点を少し南に行ったところにあります。

その名の通り、安倍晴明公をお祭りする神社。晴明公にまつわる物が多く置かれており、見どころいっぱいです。

 

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晴明神社鳥居

まず最初の鳥居をくぐると、一条戻橋(の再現)と式神が(鬼?のような見た目の式神でした)。境内は広いもので、間に道一本を挟み、二つ目の鳥居をくぐると、晴明公が念力により湧出させたといわれる井戸があります。

この神社の境内に、千利休の屋敷があったらしく、利休はこの井戸の水を使ったとか。

 

さて、本殿の前まで行くと、晴明公の像と、厄除けの桃がありました。桃は厄除け・魔除けの果物だそうですよ。そして、せっかくの初詣なので、今年の運勢を占おうと「五行みくじ」なるものを引いてきました。鳥居に掛かっている紋と同じ、五芒星の形をしたおみくじです。結果は私の胸の内に秘めておきますが、今年は良い一年になりそうです。

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戻橋

先ほどの晴明神社の中にあった(再現)一条戻橋ですが、神社から南へ少し行ったところにもかかっています。こちらは平成7年に架け替えられたそうです。

この戻橋は、文章博士三善清行が亡くなった時に、紀州熊野から戻って来た息子の浄蔵がちょうどこの橋の上で葬列に会い、神仏に祈ったところ清行が一時蘇生したという伝説に基づいて名付けられたという説明が添えられていました。延喜十八年、918年のことなので、醍醐天皇の治世の話になります。

 

この日はこの後、さらに3,4か所ほど史跡を回ったのですが、ちょっと長くなりそうなので、その話はまた次回にしたいと思います。

 

お正月スペシャル、後編に続く!!