仁明天皇陵・深草北陵
なんだか久しぶりの更新になってしまいました。
まずは仁明天皇陵。
仁明天皇の時代に起きたことで最も大きかったのは、承和の変でしょう。
仁明天皇は嵯峨天皇の子ですが、天皇の継承順は嵯峨天皇→淳和天皇(嵯峨天皇の弟)→仁明天皇となっています。そして、当初は皇太子に淳和天皇の子である恒貞親王が立てられていました。
しかし、淳和天皇、嵯峨天皇が崩御した後、伴健岑と橘逸勢が恒貞親王を擁して謀反を起こそうとしているとされ、恒貞親王は皇太子を廃せられ、伴健岑と橘逸勢は流罪となりました。
恒貞親王の後に皇太子となったのは、仁明天皇と藤原良房の妹・順子との間の子、道康親王でした。この事件は藤原良房の陰謀とも言われ、この後藤原北家の力が強くなっていきます。
次は、深草北陵。ここには、後深草天皇、伏見天皇、後伏見天皇、後光厳天皇、後円融天皇、後小松天皇、称光天皇、後土御門天皇、後柏原天皇、後奈良天皇、正親町天皇、後陽成天皇の十二人の天皇が合葬されています。
ちょっと珍しく、塀がめぐらされ、向こうにはお堂が見えます。
向かいには駐車場があったので、ここにはたくさんの人が参拝に来るのだろうか…と思いました。
仁明天皇の説明に力を入れてしまったので、深草北陵のそれぞれの天皇についてはまた余力があれば説明したいと思います…。