たとえそこに石碑しかなくても

京都周辺で訪れた史跡を記録がてら綴ります。たとえそこに石碑しかなくても、往時に思いを馳せます。

仁明天皇陵・深草北陵

なんだか久しぶりの更新になってしまいました。

 

今回は、仁明天皇陵と深草北陵。

京阪本線藤森駅を降りて東に向かいます。

 

まずは仁明天皇陵。 

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仁明天皇

仁明天皇の時代に起きたことで最も大きかったのは、承和の変でしょう。

仁明天皇嵯峨天皇の子ですが、天皇の継承順は嵯峨天皇淳和天皇嵯峨天皇の弟)→仁明天皇となっています。そして、当初は皇太子に淳和天皇の子である恒貞親王が立てられていました。

しかし、淳和天皇嵯峨天皇崩御した後、伴健岑橘逸勢恒貞親王を擁して謀反を起こそうとしているとされ、恒貞親王は皇太子を廃せられ、伴健岑橘逸勢流罪となりました。

恒貞親王の後に皇太子となったのは、仁明天皇藤原良房の妹・順子との間の子、道康親王でした。この事件は藤原良房の陰謀とも言われ、この後藤原北家の力が強くなっていきます。

 

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深草北陵

次は、深草北陵。ここには、後深草天皇伏見天皇後伏見天皇後光厳天皇後円融天皇後小松天皇称光天皇後土御門天皇後柏原天皇後奈良天皇正親町天皇後陽成天皇の十二人の天皇が合葬されています。

 

ちょっと珍しく、塀がめぐらされ、向こうにはお堂が見えます。

向かいには駐車場があったので、ここにはたくさんの人が参拝に来るのだろうか…と思いました。

 

仁明天皇の説明に力を入れてしまったので、深草北陵のそれぞれの天皇についてはまた余力があれば説明したいと思います…。